ものがたりが始まる

成瀬望の「八百屋barものがたり」と鹿野暮らし通信

「母の蛍」寺山修司の母 高尾霊園

大阪に戻ってくる前、東京で
寺山修司のいる風景ー母の蛍」寺山はつ著
を読みました。

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ひとりっこだった寺山修司のお母さんが書いた本で、まだ未読でした。

女性が仕事をするだけでも大変だった時代に、
息子のためにいっしょうけんめい働き、息子の学費と
長期に渡る入院費まで一人で稼いだお母さん。

働きすぎて疲れて「寺山さんは幽霊みたい」と同僚に言われていたという。

その愛情の大きさと同時に息子が一人前になり巣立っていった後の
からっぽな、生きる目標を失った気持ちが伝わってきました。

「あの子が死んだら、あたしも死にます」

愛は重荷にもなる。愛と憎しみの表裏一体。



僕はちょうどこの本を読んだとき、
ハウスシェアをしていた3人の同居人たちが
全員ひっこしたあとの、
からっぽの広い家に一人で住んでいた。
お母さんの淋しさについ共感してしまいました。


この本を読んで、ふと思い立ち、高尾にある
寺山修司のお墓参りにも行きました。



同じ高尾霊園の中に、忌野清志郎のお墓もありました。


高尾の町並み



ちなみに、写真家・幡谷紀夫さんのブログに、
寺山修司の住んでいた部屋やお母さんの写真などが掲載されています。
とても読み応えがあります。
一部、リンクを貼っておきます。

寺山修司、「それから」05 〜 不在の寺山は饒舌だった。(前)
寺山修司、「それから」05 〜 不在の寺山は饒舌だった。(後)
寺山修司、「それから」35 〜 母子道連れ。墓場まで何マイル?


私の墓は、私のことばであれば十分。
寺山修司


寺山さん、僕はあなたの本を読んで、
人生の新たな解釈を見つけました。
本当に感謝しています。

僕も、あなたのミームを運びます。

100年たったら、戻ってきてください。