ものがたりが始まる

今日の成瀬望

インドの衝撃①〜海外ロマン、そして電撃退社


「続・インドの衝撃 猛烈インド流ビジネスに学べ」
会社を辞める3ヶ月ちょっと前ぐらいのこと。
たまたま「続・インドの衝撃」という本を図書館で借りて読みました。

この本を読んで本当に感じたのは、インドのビジネスの勢いでした。
もともと数学の天才などを生み出していたり、
0を発見した国でもある。
そんな地頭のいい人達が、とてつもないハングリー精神と
ごったがえしのエネルギーをもって、どんどん活躍しだしている。

中国も同様ですが、かつての日本の高度経済成長のような発展が
まさに起きつつある。

日本はこれらアジアの国々とこれからますます関わっていくに違いない。
ひとことで言えばロマンのようなものを感じました。

中でもおもしろいと思ったのは、
インドのユニリーバの紹介。
貧しい人々に“商品”と“仕事”の両方を与えながら、
発展していく膨大な貧困層を抱えるインドならではのビジネスモデル。

それと、TiEという起業を促すための無償ネットワークの紹介でした。
インドからグーグルのような企業を生み出すには、
とにかく多くの人々に挑戦を促すことである。
そのために無償でこれらの人々を応援する機関を設立した。
とのことでしたが、これが無償なのに、うまく機能していて、
無償で教える講師陣のモチベーションは、
人脈をつくるためというのが大半でしょうが、
愛国心のようなものも、特に創設者のアメリカで成功した
インド人=印橋の人から感じました。

「世界中のどんな人種でも、起業に成功する確率は1〜2%でしょう。
千人挑戦すれば10人か20人が成功できる。だから、我々は1人でも多くの人に挑戦させるのです」
カンワル・レキ

日本もこんな風に挑戦する人を応援する文化が盛り上がらないかと、
思ってしまいました。

本を読んで、働き出していつの間にか忘れていた
「海外で働きたい」という、なんとなく
かつて想っていたことも思い出しました。

日本という島国を出て雑多なエネルギーむき出しの
“大陸”へ行ったら、
人生おもしろくなるかな、なんて。
これはロマンと呼べるかな、と。

若いうちに、もっとムチャしたいし、
インドとか海外に行ったり住んだり働いたりしたい。
世の中に良い影響をもっと与えられるような、
違うことがしたい。
もっとやりたいことがしたい。
などと、いろいろ思って会社を電撃退職。

この本が、退職にいたった僕のファーストステップでした。



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