ものがたりが始まる

今日の成瀬望

「ほたるかずら」さん

 


毎週、鹿野のご飯屋さん「ほたるかずら」に通っている。

 

ハンバーグ定食と日替わり定食が、どちらも500円で安い。

お弁当にも出来るので、妻の負担軽減で、ときどき家族の夜ご飯にすることもある。

 

開いているのは金土だけで、お母さんと娘さんと、ときどきお父さんや娘さんの旦那さんも手伝っている。

 

民家を改修した、とてもアットホームな空間だ。

僕はアットホームな空間が好きだ。

 

男は同じ店に通い、女は新しいお店を食べ歩く傾向があると聞いたことがある。

男は何度も同じ店に通うことで、"馴染みの店"になり居心地がよくなることを重視するそうだ。

対して、女は食に関しては貪欲で浮気性ということらしい。

 

そういえば八百屋barも、常連になってビールを自分で注いだり皿洗いをするような人は男性が多かったし、女性客は数人で来店し、皿をシェアしながらメニューを片っ端からいろいろ頼む人が多かった。

 

僕は、どちらかと言えば完全に"男性タイプ"にそのまま当てはまる。

外食するときは、いつも同じ店に通うことが多いし、雪の日には雪かきを手伝ったりしたこともある。仲間のような気分になりたい。

 

話は変わるけど、鹿野が「週末だけのまちの店」というイベントをしていて、八百屋barがめちゃくちゃ忙しかったとき。同じように忙しいはずのほたるかずらのさちこさんが、うちはもうランチ終わったからと遊びに来てくれて、なんと八百屋barの皿洗いをしてくれたこともある。

 

八百屋barの裏庭の僕の身長くらいあった山を崩して、庭を平らにしたときも、さちこさんはスコップを持って駆けつけてくれた。

 

イベントをするときは、よく豪華な差し入れを持ってやってきて頂いた。

 

とんでもなくお世話になっているのである。

 

こういうお店が近所にあることが、僕は嬉しい。