ものがたりが始まる

今日の成瀬望

上田学園

f:id:nozomunaruse:20180313232201j:plain

日本海新聞の連載で今回は僕の母校「上田学園」のことを書いた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

高校を中退後、東京の上田学園という私塾で学んだ。

先生は、おやじギャクのスベりまくる保険会社の創業社長に、若い頃スペインを旅した旅行代理店専務、優しい広告会社の社長、新興宗教の教祖にしか見えない気功を教える鍼灸師、女装した音楽分析家、留学中のタイ人学生、常に徹夜しているテレビのリサーチ会社の女社長、ベトナム戦争帰りの空手家カメラマン、日本語教師養成学校の社長、アメリカ帰りのデザイナー、舞台女優など、とにかく「先生」が本業でない人達ばかりだった。

授業は生徒達が主体となり、何らかの企画や制作、発表することが多く、平日の夜や休日に授業があることも頻繁で、超忙しかった。

ぼく達は授業で使う予算の管理も任されていて、自分達で経理をしていたし、学校のホームページやパンフレット、動画の制作や運営管理も自分達でしていた。入学や卒業パーティーや旅行研修など学校行事も生徒達で全て運営していた。

村上龍の小説「希望の国エクソダス」公式ホームページを生徒達が制作しているのを見たのが僕が入学したきっかけだ。

学生は、大学中退、中学中退、小学校中退、引きこもり、ニートなどで構成されていた。

 

続く。

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

上田学園は、僕の核を作った場所だ。書けることがたくさんある。

次回、もう少し書いてみるかもしれない。