ものがたりが始まる

今日の成瀬望

映画「あしたのジョー」宿命の対決


昨日、映画「あしたのジョー」を試写会で見てきました。

試合のシーンが良かったです。

憎むという感情抜きで、死んでも倒したい相手がいることが、

とても幸せなことだということが、リングの上から伝わってきました。

ジョーはひたすら受け取った。

丹下段平の想いを、子供たちの想いを、どや街の人達の想いを。

そして力石徹の想いを。

ジョーは、みんなの想いを受け取ったまま、

逃げるわけにも死ぬわけにもいかない。

リングから与えられた燃えるような一瞬の充実感を、

一生背負って、生きていかなくてはならない。

僕も、いままでたくさんの人から与えられてきたものを

背負って全力で生きて、

世の中にその人達の生きた意味を伝えていかなくてはならない。

必死に殴りあう二人を観て、そう感じました。

僕も狂ったほどがんばらないと、行動を起こさないと明日は来ない。


ふと

「君のためなら死ねる」

という

同じ原作者のマンガの言葉を思い出しました。

何かのために、誰かのために自分の命を投げ出せるほど、

自分より大きな何かに人生を捧げたい、と僕も思います。


あらゆる男は、命をもらった死である。
もらった命に名誉を与えること。
それだけが、男にとって宿命と名づけられる。


イリアムサローヤンの言葉。寺山修司の引用より。




この記事の上の画像、壁紙にしたいほどカッコいいですね。

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