ものがたりが始まる

今日の成瀬望

「AR三兄弟の企画書」を読んだ。わからないことはカッコいいのだ。

「AR三兄弟の企画書」川田十夢さんの本を読了。いちいちアイディアもコネタもソースも面白かったが、そこを貫く縦軸の「考え方」が、一番ヤバかった。less than a minute ago via Keitai Web Favorite Retweet Reply


「AR三兄弟の企画書」読みました。
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昨年、とあるイベントで目の前でトークライブをしている
川田十夢さんを見ましたが、そのときの感想は、
「頭の中にストックが多く、かしこく、パフォーマンスのうまい人。」
イベントは大変おもしろかったです。


本も面白いですが、Tokyo Sourseのインタビューもおもしろい。

川田十夢さんとちょっと会話したとき、

Tokyo Sourseのインタビューがおもしろいのは、
その人間の成り立ちのソースという縦軸と、
興味・関心のソースという横軸を踏まえて、
縦軸と横軸からその人間をインタビューしているから、

という感じのことを言っていた。
う〜ん、かしこい、と思った。


彼の言葉である、
プロトタイプ業界、プロトタイパー、拡張現実、うっかり、などは、
行動・プロダクトなど彼のアウトプットを貫くキーワードであり、
生き方の思想でもある。


「無意味の中に意味、意味の中に無意味を見つける」というような
ことが本に書いてあったが、川田十夢さんの中にある、
未知に対峙する独特の感覚、
「わからない」という事モノに対する独特の感覚が、
一番ヤバイものであると僕は思った。
好奇心の持ち方というか。


彼の、「ヤバイ」「カッコいい」という言葉の使い方が、
少しだけ、普通と違っていること。こっそりと拡張されていること。
そこが一番の僕の注目ポイント。



伝書鳩を飛ばしたり点字でメッセージを送ったり、矢文を飛ばしたり、
おもしろさ、ちょっと不思議な行動の中に、その行間の中に、
うっかり深い意味を込めて来るパフォーマーでもある。
「衒学的」とも言えるが、エンターテイナーとも言える。


そうやって楽しませつつ、意図的に自らを拡張させている戦略家でもある。
本の冒頭にも書いてあったが、行間から得られるものが多い本だと思う。
行間を読ませるというのも一種の拡張である。


3秒の感想。

「わからないことは、カッコいいのだ。」

と思った。





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