ものがたりが始まる

今日の成瀬望

徳島県上勝町「いろどり」=「産業福祉」という考え方


「生涯現役社会のつくり方」横石知二・著 ソフトバンク新書


最近読んで、すばらしいと思った本。


高齢者の雇用(出番)を増やし、
年金依存→年収というお金の流れの転換で、
高齢者を元気にし、同時に医療費の大幅な圧縮を実現する。
この考えを「産業福祉」というキーワードで表している。


「産業福祉」を体現している存在が、
横石さんの会社「いろどり」と、その所在地である徳島県上勝町
葉っぱを売って、中には年収1000万円以上の高齢者まで
生み出しているという。実際に医療費も高齢者の割合の高い割には、
かなり他県と比べて圧縮されている。


会社の仕組みとして、おばあちゃん達の売り上げに順位をつけて
競争させたことを成功理由の一つとしてあげている。
「共同」を優先するよりも「個」にこだわることが、
田舎で高齢者と事業をする上で欠かせない視点だという。

個を活性化するために「リーダーよりもプロデューサー」が
地方には必要だとのこと。


この上勝町のいろどりのような事業
コミュニティ・ビジネス」と呼ぶらしい。
他にも「四万十ドラマ」など、
こういった地域を活性する事業体が増えているのは、
希望だと思う。


国もこんなことをやっています。
内閣府地域社会雇用創造事業「地域密着型インターンシップ研修」
http://www.intern-irodori.net

僕も行ってみたい。



株式会社いろどりホームページ



上勝町でいろどりの仕事をしている94歳のおばあちゃん。
笑顔がとても素晴らしいです。




「人は誰でも主役になれる」

横石さんのこの言葉、好きです。



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