僕はしずかちゃんのような女性に憧れていた。
スキマ時間をぬって少しづつドラえもんの映画をパソコンで観た。
「ドラえもん STAND BY ME 」というやつだ。
とても面白かった。昔、ドラえもんが大好きだった感覚を思い出した。
しずかちゃんを見ていて唐突に思ったのは、僕の理想の女性像はしずかちゃんだったということだ。
パッとしないグズで怠け者で泣き虫の、のび太。
だけど幼馴染で憧れの可愛くて性格も良くて賢い女の子、しずかちゃんと将来結婚する。
しずかちゃんはのび太の性格の優しさや誠実さに引かれ、のび太を一人に放って置けないと感じる。
この「のび太恋愛パターン」に、10代の頃の僕はまんま当てはまっているなぁと、今回映画を観て気がついた。
10代の頃の僕は、高嶺の花のような女性を好きになっていた。
心の美しい女性、しっかりしている女性、尊敬できる女性、可愛い女性、それらすべてが合わさった憧れの女性・・・まるでしずかちゃんだ。
僕は女性にしずかちゃんを求めていた。
そんな女性に振り向いてもらえるように、自分も成長しなければと強く思っていた。
自分はまだまだ未熟でダメな男でも、憧れる女性が振り向いてくれる日はきっとあるはずだと信じていた。
僕の理想の恋愛はのび太としずかちゃんのような格差恋愛だったのだ。
そして僕の場合は、そういった恋は結局どれもうまくいかなかった。
憧れの女性ではなく、身近な存在の女性たちの様々な素敵さにどんどん気がつくようになっていったときに、僕はそれまでの「のび太恋愛」から卒業したように思う。
さてさて、これは深夜に書いた盲目的分析だろうか。
でも、とにかくドラえもんに僕が受けた影響は想像以上に大きいことは間違いない。
と、今回の映画を観て思った。