ものがたりが始まる

今日の成瀬望

2011-01-01から1年間の記事一覧

梅棹忠夫の言葉「ウメサオタダオ展」

この間、大阪にある国立民族学博物館の特別展 「ウメサオタダオ展」に行って来ました。特別展では、なかなか味わいのあるスルメのような 言葉がいくつかありました。 コンニャク情報論 世の中に何の役にも立たない情報がたくさんあるのがいい。 ひとつのアド…

内田樹講演「私が白川静先生から学んだこと」①

6月11日(土)京都立命館大学での内田樹さんの講演を聴きにいきました。 立命館土曜講座公開講演会「私が白川静先生から学んだこと」。「今日の内容は、“私が学んだこと”なので、 白川先生が言っていないことまでも、 私が勝手に学んでいるかもしれません。 …

内田樹講演「私が白川静先生から学んだこと」②

3.呪術 白川静先生は、学生運動の吹き荒れる中、 バリケードを押しのけて研究室に入って研究を続けた。 学生運動というローカルでドメスティックな 強力なナショナリズムに対抗するには、 生身の生活実感しかない。この学生運動というものは、宗教儀礼、呪…

内田樹講演「私が白川静先生から学んだこと」③

以上、僕なりの“祖述”でした。 述べてつくらず、と言っても、やはり言葉を理解する上で 自分の解釈というフィルターがかかってしまう気がします。 記憶があいまいな部分も多々あり、 内田樹さんが言っていないことまで書いてしまったかもしれませんが、 それ…

「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」逝きし面影を知りたくなる。

「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」竹田恒泰 PHP新書 アマゾンいま巷で流行っているようなので読んでみた。「国の本当の価値は経済力や軍事力では決まらない」経済力以外で、外国からいかに日本が賞賛されているか、 たくさんの例が紹介されてい…

今日の天気は雨

何をしたらいいのか分からないのはしんどい。 何もしないのはもっとしんどい。

写真について、何かつかんだ気がする本

「写真がもっと好きになる。」菅原一剛 ソフトバンク・クリエイティブ アマゾン以前読んだ本ですが、最近読み直して やっぱりとても良い本だと思いました。写真が撮りたくなって、その上写真のとり方もわかる。新しい感覚の扉、ひらきます。 写真「マイ大阪…

ナルナル詐欺

これ、今月の頭に読んだ記事ですが、 なかなか頭から離れないインパクトのある記事でした。悩みのるつぼ 漫画家になりたい孫漫画家になりたくて学校の勉強をしない孫に悩むおばあちゃんへ、・積極的に漫画家の夢を家族で応援する。 ・期限をつくって集中させ…

今日の天気は雨

正月が大嫌いな人もいれば、雨が降ると元気の出る人もいる。 確か桜井章一、雀鬼会会長はこんなことを言っていた。 「合わないことは罪じゃない」 欠点を直すにしろ、活かすにしろ、 大事なのは、いくつかの「幸せになる道」が、 どんな人にも、どんなシチュ…

「母の蛍」寺山修司の母 高尾霊園

大阪に戻ってくる前、東京で 「寺山修司のいる風景ー母の蛍」寺山はつ著 を読みました。 アマゾン ひとりっこだった寺山修司のお母さんが書いた本で、まだ未読でした。女性が仕事をするだけでも大変だった時代に、 息子のためにいっしょうけんめい働き、息子…

「八日目の蝉」は記憶に刻まれる。

アマゾン 映画が大ヒットしているそうですが、 僕もこの間、劇場で見てきました。大変すばらしかったので、原作も買って読みました。 誘拐犯の女が実の母より母親らしかったという悲劇。 小豆島の美しさと温かい疑似家族と、 事件後の生活のギャップが深いイ…

映画「幸せの経済学」と「懐かしい未来」

映画「幸せの経済学」ホームページ プロモーション映像 昨年試写会で見た映画。 その上映会場で映画の書籍版とも言える 「懐かしい未来」ヘレナ・ノーバーグ=ホッジの本も購入。 映画、本ともにとても印象に残るものでした。本リンク 映画は、今ちょうど上…

「AR三兄弟の企画書」を読んだ。わからないことはカッコいいのだ。

.bbpBox71869875869593601 {background:url(http://a0.twimg.com/images/themes/theme1/bg.png) #C0DEED;padding:20px;} p.bbpTweet{background:#fff;padding:10px 12px 10px 12px;margin:0;min-height:48px;color:#000;font-size:18px !important;line-heig…

徳島県上勝町「いろどり」=「産業福祉」という考え方

「生涯現役社会のつくり方」横石知二・著 ソフトバンク新書 最近読んで、すばらしいと思った本。 高齢者の雇用(出番)を増やし、 年金依存→年収というお金の流れの転換で、 高齢者を元気にし、同時に医療費の大幅な圧縮を実現する。 この考えを「産業福祉」…

逝きし世と、寺山修司と路上生活のおじさんに学ぶ「遊び」のある社会。

逝きし世の面影 (渡辺京二)を最近読んで以来、本の中で描かれていた、 遊び好きで子供のようだったという江戸末期から昭和初期の 人々の姿が頭から離れない。 自分の高校生時代。 部活の前に男子部も女子部もみんなで一緒に 校庭の片隅でバレーボールをして…

おたふく山と適塾

大阪に帰ってきてすぐ、父親と山登りをして、 緒方洪庵の適塾にいきました。 10年間、東京に行って親に心配をかけましたが、 実家に帰って、親子で再びのんびりできるのは、 このいまのタイミングしかないかもしれないので、 とりあえず出掛けてみました。…

大阪の実家へ移住前。ヒロポンと過ごした日々

東京最後の数日は、友人ヒロポンの家に泊めてもらい、 ヒロポンと一緒に過ごしました。西荻窪のミステリースポット(?)を探訪したり、 鎌倉の荒海で強風に吹かれたり、 銭湯に行ったり、 暴れん坊将軍をテレビで見たり。 荒れていた鎌倉の海。これからの僕…

進路学ブログ再始動とリンク

「上田学園おせっかい卒業生の部屋」というブログに今までいろいろと書いていましたが、これからはこのブログを再び書いていこうと思います。半年間の上田学園のお手伝いが終わり、5月の頭に実家、大阪へ移住します。さて、これからどうしていくか・・・とり…

上田学園おせっかい卒業生のブログを始めました。

http://nozomunaruse.cocolog-nifty.com/blog/2011/week8/index.html#entry-67878723 会社を退職して上田学園を手伝うようになった経緯などを書いています。 上田学園については、僕は一生関わるつもりです。

ゾウのはな子

先週末、吉祥寺の井の頭自然文化園にふらっと散歩に行きました。 写真はゾウのはな子。 戦後初めて日本に来たゾウ、井の頭自然文化園にいます。 数年前、上田学園に在籍していたころ、このはな子のことを調べて、上田学園の仲間達とドキュメンタリー映画をつ…

「家出のすすめ」を読んで家出した。

長編。誰か映画化してほしい。 「家出のすすめ」「書を捨てよ、町へ出よう」寺山修司の評論の代表作の2作。 寺山修司が16歳のときの僕に教えてくれた一番大きなことは、退屈な人生を打ち破るには、日常を出て外から眺めてみることが必要だということです…

学校の勉強とはなんなのか?受験勉強とは何なのか?

僕は勉強が子供のときから好きで、小学館の「算数おもしろ大辞典」みたいな本が僕のバイブルでした。 小学校は、何のために勉強するのか、勉強のおもしろさは何なのか、担任の先生のおかげもあるのでしょうが、とてもワクワクし納得していました。 中学校の…

勝者と敗者。「勝つことは思想だ」

先日、僕が大学院に行こうかと言うと、 ある知人からメールで言われました。 「大学院いっても勝者にはなれない」 その言葉の意味するところはさておき、表現が自分の中で なんだかひっかかったので、 「大学院いっても」の部分を、 いくつかの言葉に入れ替…

だから僕は高校の授業中に本を読み出した。

目的なく高校に入学した僕は、 それでも高校生活をエンジョイしました。 中学までとは違った、大人っぽく、 個性の強いおもしろい同級生達。 そして部活。学校で練習するだけじゃなく、 毎日家や近くの堤防で練習し、 週2回は近所の社会人サークルに顔を出し…

映画「あしたのジョー」宿命の対決

昨日、映画「あしたのジョー」を試写会で見てきました。試合のシーンが良かったです。憎むという感情抜きで、死んでも倒したい相手がいることが、とても幸せなことだということが、リングの上から伝わってきました。ジョーはひたすら受け取った。丹下段平の…

坂口恭平インタビュー「自分のために生きることを止めたとき、躍動した暮らしが始まる」

考える高校生のためのサイト「マンモTV」で、坂口恭平先生の良いインタビューが掲載されていたので、 ここに紹介したいと思います。 http://www.mammo.tv/interview/archives/no281.html 坂口恭平先生は、建築家を目指して勉強していたころ、土地を買って所…

「進路学」ブログについて

プロフィールの欄のブログの詳細説明に文章を入れました。いちおうこちらの記事のところにも書いておきます。こういった思いでこのブログを僕は作りました。以下。 寺山修司が言っていた。 「一寸法師の最後は普通の人間と同じ大きさになって『めでたしめで…

恋から始まる進路学。寺山修司との出会い。 「物語は終わってしまっても、海は終わらない」

受験勉強なんてスポーツだ。 そんな考えで高校受験をした僕は、合格したとたんに目標がなくなってしまいました。 せっかく入ったのだから、1年ぐらいはまじめにがんばろうと思い、成績は中の上ぐらい、部活は剣道部でした。 剣道部は男子と女子の中がとても…

高校生のときに書いた展覧会鑑賞レポートより抜粋「宮沢賢治」

④ 宮沢賢治記念館、宮沢賢治童話村 ● 賢治記念館では、だいぶ親切にして頂いた。「生誕百年記念宮沢賢治の世界展」というゴツくてすごい本を無料で頂いてしまった。その本からの資料も含めてこのレポオトを書いている。 ● 賢治は科学者でもあった。農民に肥…

高校生のときに書いた展覧会鑑賞レポートより抜粋「岩手県遠野」

③ 遠野市立博物館、とおの昔話村、伝承園、遠野トリムFO ● 岩手県遠野は小さい頃に見たテレビアニメ「日本昔話」の思い出のような懐かしい土地だった。かなり訛りが強く何を言っているのかわからないことがよくあったが、とても親切な人が多かった。野宿をし…